
「イノブータン王国」活性化プロジェクト 事業概要
事業名 : 「イノブータン王国」活性化プロジェクト
プロジェクトの概要
すさみ町を発祥の地とするイノブタ(猪と豚のハーフ)を活用した特産品開発、イノブタ民間飼育の促進、並びにイノブタを活用した観光開発事業を実施することにより、新たなビジネス展開を図り、地域経済への波及効果を高める。
観光イベント「イノブタダービー」やパロディ国家「イノブータン王国」の運営などを通じて、イノブタの町として県内外に知られているところですが、イノブタの民間飼育が少ないなど、地域経済への波及効果は十分とは言えず、専門家の協力も得て本事業で戦略の見直しを行い、パロディ国家「イノブータン王国」建国の精神にもあるように、「遊び心」あふれる事業を全国展開する。
戦略としては、「イノブータン王国活性化委員会」を設置し、特産品開発部会、民間飼育促進部会、観光資源開発部会を立ち上げ、総合的に事業を推進する。
地域経済の状況
- 漁業・観光・建設を主要産業としているすさみ町は、過疎化・高齢化が進み、さらに公共事業の減少により、厳しい経済状況が続いている。
- 紀伊半島の南西に位置し、延長27kmの風光明媚な海岸線を持つすさみ町(人口5.300人)は、黒潮の恵みを活かした漁業が盛んで、ケンケン鰹やイセエビなど高付加価値化された商品は高値安定しているが、そのことを上回るここ数年の不漁により、町全体に閉塞感が漂っている。
活用する地域資源
- イノブタは、すさみ町にある「和歌山県畜産試験場」で1970年に初めて生産された。以来、観光面で多く活用されており、すさみと言えば「イノブタの町」というイメージが県内外に知られるところとなっている。
- 「イノブタの町」のイメージとは裏腹に、従来、町内でのイノブタの民間飼育は少なかったが、2年前より地元ホテルが、20年度より地元住民グループが飼育を始めるなど、イノブタに関する関心が高まっている。
- イノブタ肉は、全国的に一般の流通経路ではほとんど販売されておらず、豚肉よりもヘルシーで他のお肉よりもビタミン類が豊富な面を売りに差別化できる。
- イノブタ肉とすさみ発祥の「レタス」&「ねぎたま」と組み合わせた農商工連携販売戦略。
- 観光面では、観光イベント「イノブタダービー」や、パロディ国家「イノブータン王国」の運営により観光客(18年度年間観光入込客17万人)誘致に貢献しており、新サービス等の新展開が図れれば、さらなる集客効果が期待できる。
これまでの取組
昭和56年5月商工会青年部により、特産のイノブタを活用したイベント「イノブタダービー」を開催。その後、町を挙げてイノブタダービー実行委員会を組織し、毎年5月3日に開催、例年2.5万人から3万人の観光客を集める町のシンボルイベントとなっている。
- 昭和61年パロディ国家「イノブータン王国」を建国、「遊び心を活かしたまちづくり」をテーマに地域の活性化に取り組む。
成果・課題
- 「イノブタダービー」の開催、「イノブータン王国」運営等により、町の知名度は格段にアップし、「イノブタの町」として県内外に知られている。
- これらの活動が評価され、1994年には国土庁「地域づくり表彰」を受賞するなど一定の評価を得、観光客誘致にはつながっているが、土曜・日曜・祭日には、観光客が実際のイノブタを見学できないなど、イメージとのギャップを抱えている。
- 地域内でのイノブタの民間飼育は少なく、地元精肉店で販売はされているものの、加工品はなく、観光客に地元旅館で鍋物・イノブタステーキ、イノブタうどん等として提供はされているが、地域経済への波及効果は十分とは言い難い。
目標及び方向性
- イノブタの加工品生産並びに民間一環飼育を促進し、全国的なPRを進め、全国マーケットへの定着を図ることにより、遊休農地の活用、さらには、関係者の収益向上、雇用の促進、地域の一体化につながる。
- 観光客向けの味覚ツアーの食材としても、イノブタ肉は魅力的な商品であり、ケンケン鰹、イセエビとともに、すさみの三大味覚として積極的にPRすることにより、観光客の増加が期待される。
- パロディ国家「イノブータン王国」で代表される、「遊び心」を活かしたユニークな取り組みをIT活用も含めた情報発信を行い、「イノブータン王国」ファンを獲得することにより、情報交流人口、交流人口並びに定住人口の増加を目指す。
- このようなイノブタ関連の総合的な取り組みを行うことにより、「イノブタの町すさみ」というイメージを全国的にアピール。
基本戦略
- イノブタ肉並びに加工品は、ヘルシーをキーワードに高級志向での販路開拓を目指す。
- イノブタ一貫飼育は、県畜産試験場の指導を得て、遊休農地を活用し、高齢者でも対応できる起業化経営モデルを目指す。
- イノブタといつでも触れ合える拠点づくりとして、和歌山県に対し「くろしお牧場」の観光面の活用について提言を行う。
- 友好都市大阪府寝屋川市を中心に、都市部住民を「遊び心」で巻き込み、パロディ国家「イノブータン王国」のファン獲得を目指す。
- これらの事業を推進する上で、PDCAサイクルを活用するマネジメント体制を確立する。
事業実施体制

事業計画
- 専門家の助言を得ながら、町内各種団体で構成された「イノブータン王国活性化委員会」、並びに3専門部会(特産品開発部会・民間飼育促進部会・観光資源開発部会)により各種事業を推進する。
- 日本初のイノブタ肉レトルトパックカレー等、高級イノブタ肉加工商品の開発、試作。
- 和歌山県畜産試験場の指導のもと、イノブタ繁殖・飼育一貫経営の勉強・研究・調査。
- イノブタ活用による「体験と学び」新規メニュー開発。
- 「イノブータン王国」公式サイトを開設し、パロディ国家「イノブータン王国」国民の募集を行うなど、新展開を図る。
- 「ボランティアホリデー」や町内のUIターン先駆者の新しい人材の注入。
- 地域挙げての事業展開をマスメディアにプレスリリースすることによるパブリシティ効果。
